タッセルローファー – Trading Post 良い革靴が見つかるセレクトショップ

大阪店

タッセルローファー

皆様こんにちは。TP36年の歴史とほぼ同じく歩んで参りました、年長者である私 野勢の四方山話の第八回目となります。

御拝聴どうぞ宜しくお願い致します。

今回はローファーの多様化です。

 

靴の始まりであるモカシン (一枚革で足を包む履物)は紐靴と紐なしとの二方向に進化しました。

紐靴が貴族・王室で進化をしたのに対して、紐なしのローファーは起源をノルウェーの漁師靴や北アメリカの先住民のモカシンからストレートに進化し、脱ぎ履きの利便性から市中の人々の作業靴やファッションに素早く取り入れられ重宝されました。

 

近代、モカ(甲部)上の装飾も数多く増えバリエーションが豊富になり様々な場面で履かれています。

サドル(帯状の革)が補強にもなっているサドルローファー

自分自身ではローファーのプロトタイプと思います。

 

又、近年ドレス度の高いローファーとして人気の高いタッセル(房飾り)が主役のタッセルローファー


Crockett&Jones 品番:26212A-C01L1 モデル名:CAVENDISH 3


  • 素材:Aniline Calf
  • 色:Black
  • 底材:Single Leather
  • 製法:Goodyear
  • ウィズ:E
  • 価格:¥90,200(税込)

ヨーロッパではカーテンや衣服装飾の飾りであったタッセルを靴ひもの先端に使ったりしていました。

あるハリウッド俳優がその靴をアメリカに持ち帰り「タッセルを活かして履きやすい靴」とのオーダーで出来たのが現在のタッセルローファーです。

 

1960年代にアメリカでアイビーリーガース(アメリカ東海岸学生)に大流行しドレッシーなローファーとして根付いていきます。

その後日本へはアイビールックとしてサドルローファー同様紹介され人気を博します。

クロケット&ジョーンズのラスト375のキャベンディッシュ3はウエスト部分からヒールカップまでの引き締まりがフィット感の向上につながり、程よい丸さは足元にバランス良いボリュームを与えカジュアルはもちろんスーツスタイルまで上品に足元をまとめ上げます。

 

近年、ライフスタイル、ビジネスシーンの変化から以前にも増してオンオフ問わずの人気となっているローファー。

目新しさはないかもしれませんが履き心地は十分進化しています。

紐靴派で以前試してみて今一つだったお客様にも今一度お試しくださるようお願いいたします。

足元のバリエーションが広がる事請け合います。

 

【前回・記事】

モカ縫いローファー編

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