大阪店

『リカルド・ベステッティ』そして伝説へ

 

あくまで既成靴。

しかし、そう呼ぶには個性が際立ちすぎている。

一目見て、「ここの靴だ」と分かる強烈な存在感。

 

『リカルド・ベステッティ』

 

昨年ご早世されたイタリアの靴職人、そしてその作品たち。

一般にはほとんど知られていない名前でしょう。

しかし、ヨーロッパでは多くのビスポーク系の職人たちに

その名が知られているという、いわば職人中の職人。

氏亡き後も、その名を冠した靴の生産は受け継がれています。

 

ご存命であれば、一種の天才と呼ばれていたかもしれません。

アメリカのウエスタンブーツ職人に製靴の基本を教わったという

経歴も興味深く、生み出される靴も独創性に富んでいます。

 

決して精緻ではないものの、

他とは圧倒的に異なる雰囲気と履き心地。

 

靴を「足の入れ物」と考えるなら、

これほどフィットする形はないでしょう。

 

 

外側を削ぎ、内側が盛られ、甲へ立ち上がる左右非対称の稜線。

 

さらには

深くえぐりこまれたアーチ部分。

 

 

見事にえぐれています。

 

しかも、内側だけではない。

 

 

小指側(外側)の膨らみから踵へ向かって急激に細くなっています。

 

 

ひっくり返して見てもすごい。

 

トウスプリング、ゼロ。

 

 

きわめてノーブルな印象。

 

加えて洋ナシ型の踵。

 

 

非常にきれいな立ち姿となるでしょう。

 

一本ずつ手作業で打ち込まれた木釘。

 

 

手仕事のぬくもりが感じられます。

 

デザインも一味違う。

 

 

サイドエッジにもメダリオンを散りばめて。

すべての意匠に、

靴にかける情熱を感じます。

 

あくまで工業製品。

しかし、工芸品のような美しさ。

 

『リカルド・ベステッティ』

ぜひ、のぞいて見てください、

靴の世界の未だ見ぬ深淵を。

 


Riccardo Bestetti モデル名:MOLIERE


  • 素材:Vitello Francese
  • 色:Bordeaux
  • 底材:Single Leather
  • 製法:Handsewn Welt
  • 価格:¥162,000(税込)