コレって何? – Trading Post 良い革靴が見つかるセレクトショップ

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コレって何?

皆さんこんにちは。Trading Post Web Masterです。
今回は革靴の理解を深める(?)小ネタ集です。
読み進むに従ってマニアック度が増していきます(たぶん…)

 

[Level 1]

 

この紐を通す穴、【ハトメ(英:eyelet)】といいます。
「そのくらい知ってるさ!」と声が聞こえてきそうですが…
ところでこの【ハトメ】、時折【鳩目】と書くことがあります。
確かに鳩の目みたいな小さい穴が並んでいるのですが、実はこれが当て字だという説があり、通常正確に表記するときは仮名で【ハトメ】と書くことになっています。
因みに靴で【ハトメ】の数を言うとき片側にいくつ並んでいるかで表現します。
この写真なら【四つハトメ(4アイレット)】ということになります。

 


Tricker’s 品番:M5633 モデル名:BOURTON


  • 素材:CALF
  • 色:MARRON
  • 底材:DAINITE
  • 製法:GOODYEAR
  • 価格:¥84,700(税込)

 

[Level 2]

 

ソールの側面の部分、これを【コバ】といいます。
何だか日本語のようなのですが、いつも仮名表記、漢字はないのかしら…
で、語源を調べてみたら分かりました!
きれいに仕上げられたレザーソールの断面が木目のように見える事から材木の切れ端を指す【木端(こば・こっぱ)】からの→【コバ】になったんだそうです。
レザーソールってよく木に間違えられるのですが、名前がそれなら無理からぬことなのでしょうか!?

 


EDWARD GREEN モデル名:DOVER


  • 素材:CALF
  • 色:REDWOOD
  • 底材:LEATHER
  • 製法:GOODYEAR
  • ウィズ:D
  • 価格:¥226,600(税込)

 

[Level 3]

今やビジネス・カジュアル共に欠かせないスエード素材。
そんな【スエード】の語源、ご存じでしょうか?
実はこの【スエード】という単語、スエーデン(国名)という意味なのです。
昔フランスで起毛皮革を使った手袋を【スエーデン風】といって販売していたことがあったのですが、ソレがそのまま素材名として定着してしまったのです。
スエーデン人はこのことどう思ってるんですかね~


Tricker’s 品番:M7996 モデル名:BOURTON


  • 素材:CASTORINO SUEDE
  • 色:NEW BROWN
  • 底材:DAINITE
  • 製法:GOODYEAR
  • 価格:¥84,700(税込)

 

[Level 4]

 

パーツの切り返しに施される穴飾り。
これにも名前があって、【パーフォレーション】といいます。
【パーフォレーション】とは、映画や写真など撮影用フィルムの縁に一定間隔で開けられている細長い送り穴のこと。

 

 

↓↓↓ こちらは【パーフォレーション】だらけの靴!! ↓↓↓


Oriental モデル名:FILMORE


  • 素材:BOX
  • 色:BLACK
  • 底材:LEATHER
  • 製法:HAND SEWN WELTED
  • 価格:¥110,000(税込)

 

[Level 5]

 

 

よく見かけるこの房飾り、【タッセル】と呼ばれるものです。
カーテンを束ねる紐の先にも付いていたりとご存知の方も多いかと思いますが…
形状は写真のように先がばらけている物、クロワッサンの様に革が巻いてあるものなど様々です。
で、どれも【タッセル】なのですが以前某イタリアメーカーの人に聞いたところ写真上のクロワッサン型(?)を“NAPPINA”(タッセルの意)
写真下の先がばらけたタイプを“BONBON”と呼んでいるではありませんか!
ボンボンって日本語みたいで驚きですよね!……ですよね?

 


CARMINA 品番:1463


  • 素材:CALF
  • 色:NEGRO
  • 底材:LEATHER
  • 製法:GOODYEAR
  • 価格:¥68,200(税込)

 


CROCKETT & JONES 品番:26212A-C01L1 品名:CAVENDISH 3


  • 素材:CALF
  • 色:BLACK
  • 底材:LEATHER
  • 製法:GOODYEAR
  • ウィズ:E
  • 価格:¥90,200(税込)

 

[Level 10]

(↑はっ!?)

 

ヒールの付け根付近にあるこの模様(?)
実は靴のソール周り、これだけでなくコテで付けられた色々な模様が見られます。
ぜひ一度靴底を眺めてみてください。(何もない場合もあります)
さて、これは一体何なのか?
かつて手作りの靴というのは、微妙なズレやキズや綻びのようなものが出来やすいものでした。
専用のコテで均一な模様を付けることで、そういったものを綺麗に整えて見せようとしていたのです。
現在はその当時の名残としての装飾的意味合いが強く、そんなガタガタの底周りではありませんのでご心配なく!

 


GAZIANO & GARLING モデル名:ST JAMES II


  • 素材:CALF
  • 色:VINTAGE OAK
  • 底材:LEATHER
  • 製法:GOODYEAR
  • 価格:¥220,000(税込)

 

いかがでしたか?
知らなくてもいいけど、知っていればちょっと面白いかもな小ネタ集。
次回は…小ネタ切れでシリーズ化は難しいか(汗)

 

【前回の記事】

ローファー考

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