大阪店

パイピング

皆様こんにちは。

TP36年の歴史とほぼ同じく歩んで参りました、年長者である私 野勢の四方山話の第三回目となります。

御拝聴どうぞ宜しくお願い致します。

 

第三回は【パイピング】のお話しです。

パイピングとは洋服、クッション、鞄、財布などの擦れる所、「縁=ふち」の補強と装飾の役目をします。

紳士靴におけるパイピングは、主に履き口周りに使われます。

一周ぐるりとパイピングです。(CROCKETT&JONES)

 

アッパーとライニング(靴の内張り)の間に別革をはさみこんで、ぐるりと一周、革の裁断面を隠しつつ、アクセントと補強になる装飾方法です。

(TRICKER’S)

使う色や厚み、幅を大きくすればカジュアル感が増します。

パイピングはブーツ、登山靴と幅広くカジュアル靴の履き口に用いられることが多いと言えるでしょう。

 

一方、端正なドレスシューズには、パイピングがない切れ味の良いシャープな履き口。

 

英国正統派キャップトウ、コノート2 (CROCKETT&JONES)

 

パイピング無しのシンプルな履き口 (CROCKETT&JONES)

 

 

しかしながらトレーディングポストでは、ルール破りのパイピング使いのドレスシューズ、アレンエドモンズのベストセラーストレートチップ「パークアベニュー」があるのです。

約30数年前から展開している変わらない大定番商品です。

その当時は新規定番ブランドのセレクトをしはじめた頃で、アレンエドモンズはANSEWN(メイン州にあったモカシンメーカー)次いでのアメリカブランドとして導入されました。

 


Allen Edmonds 品番:5615 モデル名:Park Avenue


  • 素材:Custom Calf
  • 色:Black
  • 底材:Single Leather
  • 製法:Goodyear
  • 価格:¥75,900(税込)

パイピングが羽根元まで続きます。

内羽根のオーソドックなストレートチップです。

短めのキャップバランス、丸みのあるシルエットは温かみを感じられてカジュアル感の強いパイピングが意外にもピッタリとはまっています。

 

ヒール部まで張り出したウェルトが特徴的な360度グッドイヤーウエルト製法によりMADE IN USAのタフさや、他のドレスに無い質実剛健な雰囲気を醸し出しています。

 

大きめの全面ラバーのヒールは滑りにくい安定した履き心地でアメリカブランドの合理性を発揮。

踵の絞り込みでなく、アッパーの革全体で足を包んでくれるホールド感は、他のブランドには見られません。

履き馴染むほどに、足をきっちりと固定してくれます。

ドレス、カジュアルの垣根を越えて、「歩きやすい革靴」を作り上げるアレンエドモンズ。

ヨーロッパブランドではドレスシューズには一般的には用いないディテールを駆使してでも、自分たちの信じる靴を作るのがアメリカブランドの真骨頂かもしれません。

 

 

私物で最も古い革靴であるアレンエドモンズのコードヴァンシューズ。

 

私が30数年前、初めて買った高級インポート靴は上写真のアレンエドモンズです。

こちらもパイピングありで、革靴初心者の私も親しみを感じた雰囲気でした。

今も手元にあり、休眠中ですがまた引っ張りだして履こうと思っています。

ちなみにパークアベニューも二代目をいまも現役で使用中です。

良い靴とは飽きがこなくて、長くつき合えるものだと思います。

 

今回のパイピングのような細かいディテールの積み重ねが靴全体の雰囲気に繋がっていくもので、それが様々な靴の表情の違いの理由だったりします。

ちなみにパイピング以外に似たようなビーディングという仕様も存在しますが、その説明はまたの機会に。

トレーディングポストではあらゆるディテールが組み合わさった様々な靴をご用意しています。

今度は店頭で今までとは違った視点で靴を見比べてみてはいかがでしょうか?

 

それでは、皆さまの「ご来店」「お問い合わせ」お待ちしております。

 

【前回・二回目】

ギンピングとブローギング

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