2017.10.28
SHOECARE
トップリフト交換・ヒール交換・つま先補修の見分け方
ここではトップリフト交換・ヒール交換・つま先補修の見分け方について解説します。
【トップリフト交換・ヒール交換】
一般的にヒールは[トップリフト]と[ヒール(積革等)]という2つのパーツによって形成されます。
トップリフトは、ゴムや、ゴムとレザーのコンビネーションなどになっている直接地面と接地するパーツです。
ヒール(積革等)は、トップリフトの土台となるパーツとなっています。
こちらは、ヒールを後ろから見た画です。
丁度、トップリフトとヒール(積革等)の間に溝が出来ています。
この状態だと、修理内容は[トップリフト交換]となります。(※両足同じ状態の場合)
しかし、トップリフトとヒール(積革等)の溝を超えて削れが出た場合は、
[ヒール交換]、もしくは[トップリフト交換+アタッチメント]の修理が必要となります。
ということは、上の画像は[トップリフト交換]ギリギリの状態となります。
以上が、トップリフト交換・ヒール交換の見分け方となります。
【つま先補修】
つま先補修は、ウエルトを傷付けないようにする為の補修です。
ウエルトが傷む前に、必ず補強をして下さい。
補修のタイミングですが、上の画像はつま先がある程度削れている状態です。
ウエルトは、甲革(アッパー)と靴底(アウトソール)の丁度中間にある、両者を繋ぐ革です。
コバ(靴側面)などに仕上げがしてあり、見え辛いことがありますが、
靴底(アウトソール)とウエルトの間に見える線が丁度両者の境目となっています。
ウエルトが削れる前に、[つま先補修]を行って下さい。