2021.11.16
FEATURE
Trading Post Original ヘリテージコレクションを考察③
さて、「ヘリテージコレクションを考察①」では工場の風景をお届けしました。
「ヘリテージコレクションを考察②」ではラスト等の拘りの部分を掘り下げてお送りしました。
今回は満を持して発売するヘリテージコレクションの新商品の制作過程をレポートします。
【~トレーディングポスト(Trading Post)ヘリテージコレクション(Heritage collection)~】
トレーディングポスト創世記に販売していたショートノーズ・クラシックスタイルを踏襲したヘリテージコレクション。
原点回帰したスタイルと長年培ったフィッティング理論を融合させた靴は、正に進化するクラシック。
サンプルを作成し修正する。その作業を繰り返しようやく全貌が見えてきました!
私たちの拘りと職人の技術の融合によって商品が誕生します。
そこには一切の妥協はありません。
これまでも、これからもこうして1足が生み出されていくのです。
さらに革は?ハトメは?ライニングは?ウェルトは?シューレースは?・・・
決めなければならない項目はたくさんあります。
どの選択肢を選ぶかで靴の持つ雰囲気が異なります。
上の写真ではキャップの位置の修正を依頼しています。
ほんの数ミリですが靴が持つポテンシャルを最大限に引き出す為に細かな作業を積み重ねていきます。
我々のオリジナルですから納得がいく着地を導き出すまでは何度も修正をし最高のバランスを模索していきます。
トレーディングポスト商品開発担当の村井とセントラル靴の中沢社長
「今度の新作はなかなか面白れぇな~」
中沢社長がそう言って靴を手に取り声をかけてくれました。
「こういう靴をタイツみたいな細いズボン(恐らくスキニーの事だと思われる)で履いたらカッコイイだろうな!」
お話を伺うと、待ち行く若者のファッションを時々観察しているとの事で筆者は意外に感じました・・・
と同時に昭和の時代から生き抜いてきた理由もそこにある気がしました。
今手掛けている靴はどんな人が履くのか?
どんな気持ちで履くのか?
どんな場所を歩くのか?
そんな事柄に思いを馳せて1足1足丁寧に作られているのです。
「しっかり期待に応えるよ。」
そう言ってくれました。
齢80を越えても未だ職人の目は健在といった感じでした。
今回の新作は並々ならぬ決意と共に企画し、商品が形になり間もなく日の目を浴びます。
発売間近に迫っている新作ですが先に名前は発表しましょう。
【PLUMMER(プランマー)】
【YOUNGER(ヤンガー)】
次回はこの2モデルの全貌をお見せします。
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