2023.09.14
NEWS
マニュファクチャーズスタンダードのラギットストア別注
”マニュファクチャーズ スタンダード”とは
マニュファクチャーズ スタンダードとは職人達が“休日に履きたい靴”を作るために立ち上げられたブランドです。
ドレス靴は“マニュファクチャーズ”
それ以外は“マニュファクチャーズ スタンダード”
と区分けをされています。
どんな履物でも固定概念に囚われず作成するというコンセプトになっています。
※マニュファクチャーズ スタンダードはラギットストア渋谷店、トレーディングポスト京都店限定でのお取り扱いとなります。
【その名は‘‘デリバリーマン‘‘】
S5 Deliveryman
manufacturers standard モデル名:S5 Deliveryman
- 素材:Tight kip
- 色:Black
- 底材:Command Sole
- 価格:¥82,500(税込)
ラギットストアで別注したのはこのモデルです。
ポストマンシューズをオマージュしたデザインになります。
通常靴紐を通す穴(アイレット)は5つですがこのモデルは3穴で軽快に脱ぎ履きがしやすいようにと考え作成されました。
細かい事は気にせずガシガシ履いて頂きたいという思いからこの靴はワークブーツなどで使われる革でオーダーしました。
【TIGHTKIPという名の革】
今回は‘‘茶芯‘‘をキーワードにこの別注品を考えました。
‘‘茶芯(ちゃしん)‘‘という言葉を最近よく耳にしませんか?
革に色を付けるときに革の表面だけを染める「丘染め」と芯まで染め上げる「芯通し」という染め方がありますがこちらの革は前者の丘染めで染められています。
表面のみを染めている為、履いていき擦れていくと茶色の芯が出てきます。
それを茶芯と呼びます。
丘染めでなおかつ細かいシワの入るものを探して頂いて見つかったのが日本製の‘‘ TIGHTKIP(タイトキップ)‘‘という名のレザーです。
【エッジは全て切りっぱなし仕様】
この靴はわざと芯の部分が見えるように全てのパーツを切りっぱなしでオーダーしました。
ここまで芯部分が見えている靴はそうそうありません。
履き口周り(トップライン)が切りっぱなしになっている靴はかなり珍しい仕様。一般的にはキレイに見せる為、織り込んだり、間に一枚革のテープを挟んだり、革のテープを巻いたりするのですがこの靴は一味違います。ラギット仕様といったところでしょうか。
革の茶色い断面がこのモデルを武骨なイメージを演出しています。
表面は黒いのですが履いて擦れたりすると段々と茶色い地の色がでてくるので「茶芯(ちゃしん)」と呼ばれているようです。
履きこむと擦れた箇所が茶色く経年変化していきます。
横から見た時にはウェルトの茶色がラギッド感を演出していますが履きこんで茶芯が出てきた時にこのウェルトにした意味を実感していただけると思います。
さらに細かい部分ですがステッチのかかっている部分のみ黒で塗られているのでかなり珍しい仕様だと思います。
【芯なしのつま先】
つま先に芯材を入れていません。
いわゆる「フラットボックス(先芯無し)」という仕様です。
新品の丸みのあるつま先が履いていくうちにつぶれていきビンテージ感が出てきます。
その為、サイズは小さめではなく多少ゆとりを持ったサイズ感をおオススメいたします。
【作り込まれたインソール】
インソールにもこだわりが詰まっています。
写真では伝わりにくいので是非店頭にいらしてください。
踵がぶれないような設計、踏まずをしっかり支えてくれる設計、中足骨部分のアーチの落ちを支えてくれる設計。
一個一個手作りで作られています。
ここまで足の事を考えて作られているインソールが純正として備わっている点は同ブランドのディレクターの拘りが感じられ素晴らしいの一言に尽きます。
このモデル以外にもマニュファクチャーズスタンダードの投稿がありますのでこちらも是非ご覧になってみて下さい。
靴職人の熱い想いが詰まったマニュファクチャーズ スタンダード。
是非一度手に取っていただければ違いを実感していただけると思います。
9/16(土)よりラギットストア渋谷店、トレーディングポスト京都店で発売いたします。